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2012年2月 6日 (月)

戦地からのラヴレター

Dsd_2507sp
D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

私がまだ就職するかなり以前なので15年、ひょっとすると20年ほど前になるでしょうか。

祖母から、死んだら棺に一緒に納めてほしい、と言われていたものがありました。
(本人は長生きすると思ってなかったんでしょうかね・・・)

祖母が亡くなった日の夜、その物を探すために実家の中を懐中電灯を持って(隙間を照らすのに便利です・・・)深夜までウロウロしましたが、残念ながら見つけだすことができませんでした。
それを頼まれてから家を建て直しているため、家財は二度引っ越ししてることもあって、どこかへ紛失してしまったのかもしれません…。

家探しの際に、古い封筒に入れられた写真が出てきました。

Dsd_2508sp_2 
D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

その中身は、娘時代の祖母、戦地での祖父、祖父母の結婚式の写真、それからその時代に撮られた写真などがまとめて入れられていました。

そして目に付いたのは、その写真をまとめるのに使用されていた古い封筒。
中国の戦地から軍事郵便で、未だ旧姓の頃の祖母に送られたものでした。

私が4歳になる直前に他界した祖父は、大東亜戦争当時は海軍燃料廠に勤務し、それ以前は日中戦争で中国に出征していたところまでは知っていましたが・・・

思えば、祖母からは祖父との馴れ初めなどは全く聞いたことがありませんでした。

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中支派遣軍 D700 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

写真の中には、戦地の飛行場ではにかむ祖父の姿だけでなく、これから戦地へ送るのであろう慰問の品を抱えた若き祖母の姿もありました。
胸に抱えた大きな包みには祖父の名前、そして差出人に旧姓の祖母の名前・・・。

祖母が私に残していった言葉のおかげで、図らずも祖母の青春時代を垣間見ることができました。

そして、祖母が生きた92年という時の流れ、重みを改めて実感させられました。

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コメント

お久しぶりです。

ふと、気になって覗いてみたら。。。素晴らしい文章でした。

どんな写真か見てみたい気がします。きっとそこにはドラマが沢山つまっているのだと。。。人生はそれぞれに輝いているものですね。推し量れないですが、畏敬の念にたえません。

今年は年賀状なしだねぇ。。。

投稿: Dr. Banane | 2012年2月24日 (金) 21時44分

Dr. Bananeさん:
こんばんは。ご無沙汰してます。

できれば生きてるうちにこの写真を一緒に見たかった気もしますが・・・。毎日祖父の遺影に手を合わせていた祖母の姿がちょっと違った印象で思い出されます。

コメントいただいたように、92年という年月の積み重ねとそこに詰まっているものってすごいな、と改めて感じましたよ。

またラーメン付き合ってね。

投稿: つばくろ | 2012年2月25日 (土) 00時53分

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